Rose of blood
心が通じあって初めての二人での夕食時は、照れ臭くてあまり目を合わせられなかった。


きっと意識してるのは私だけ。


シエルはいつも余裕があるっていうか……大人なんだよね。


生きてきた長さが違いすぎるからそりゃそうなんだけど。


でもセリアルは本当に歳が近いような気がした。


本当に可愛かったな。


セリアルのイジケ顔、思い出しただけで笑っちゃう。



『何を笑ってるんだい?』



私顔に出てた!?


恥ずかしい……。


恥ずかしさのあまり顔が熱くなる。



「セリアルのイジケ顔思い出しちゃって、つい……」



私は恥ずかしさを誤魔化す様に苦笑いを浮かべた。






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