Rose of blood
「そんなことありません!!何か悩んでらっしゃる事でもあるんですか?」

「悩みというか……私も早く大人の女性になりたいなと思って」



シエルに釣り合っていないどころか抱きしめられても、キスをされてもかたまっちゃうなんて……。


恋人失格だよね。


きっとシエルに想いを寄せる女性は気品があって、大人の色気を漂わせている様な女性ばかりだろう。



「大人の女性の基準など人それぞれ違いますから、そんなに焦らなくてもよろしいのではありませんか?」

「……そうなのかな」

「それに瑠花様はとても魅力的なレディーでございますよ」



こんな私をいつも励ましてくれるラキ。






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