Rose of blood
セリアルが産まれてからは家族の雰囲気は良くなった。


今までも悪くはなかったが、いつもにこやかに話をしてるのは母だけだった。



『明後日アマンダが家に来る』

『俺は会いませんから』



気分が悪い。


まだ食事の途中だったが俺は席をたった。


そして父の制止を聞かずそのまま部屋を出た。



『兄様ッッ!!』



部屋に戻っているとセリアルが走って追いかけてきた。



『瑠花にアマンダの話しはしてないの?』

『あぁ、名ばかりの婚約者だ。瑠花に無駄な心配をかけたくない』



あの女と結婚するつもりなど初めからない。






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