Rose of blood
ジョシュとここへ来てもう一時間が経とうとしていた。


何の話をしていたのか全く覚えてない。


そろそろいいだろう。



『俺はそろそろ失礼します。ジョシュ行くぞ』

『あぁ、それでは私も失礼致します』



部屋を出ようとソファーから立ち上がった。



「私もそろそろ失礼致しますね」

『そうか、今日は来てくれてありがとう。またいつでも来るといい』

「ありがとうございます」



合わせる様に席をたったアマンダ。


父の視線を感じる。


嫌な予感がする。



『シエル、アマンダを門までお見送りしてさしあげなさい』



そう言うと思った。



『分かりました』



俺は仕方なくそう答えた。





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