Rose of blood
何をしていてもアマンダさんの事が頭から離れない。


シエルもそんな私の様子に気が付いてるのかもしれない。



「ラキは好きな人いないの?」

「す、好きな人ですか!?」

「うん」



顔を真っ赤にして慌てているラキ。


この反応はきっといるんだろうなと思った。



「言いたくなかったらいいの。ちょっと気になって聞いてみただけだから」

「……騎士団長のエルグラム様をお慕いしております」



えっ!?


騎士団長って……あのぶっきらぼうな!?



「……意外、だね」

「そうですか!?」

「もっと優しそうな感じの人が好きなのかと思ってたから」






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