Rose of blood
でも婚約者はアマンダさん。


じゃあこの人は一体誰なの?


アマンダさんの事でも気持ちを整理できていなかった私の頭はさらに混乱した。


シエルの心の中に居るのは誰なの?


私は貴方にとっていったいどんな存在なの……?



「瑠花様、そろそろお部屋へ戻りましょう」



ラキの言葉にハッとして辺りを見渡すと、もう日が落ち始めていて薄暗くなっていた。



「うん、そうだね」



私は写真を持ったまま温室を後にした。






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