Rose of blood

代わりでもいいから傍に置いて欲しい。


笑いかけてほしい。


優しく触れてほしい。


そう思ってしまう私は愚かなのかな。



『瑠花……大丈夫かい?』

「……はい。お話して下さってありがとうございました」



どんなに平気な顔をして笑って見せても、ジョシュさんには痛々しく見えているに違いない。


だけどそれは私なりの精一杯の強がり。



「シエルにはここに来たこと、ここでお話した事は内緒にして下さい」

『あぁ、分かっているよ』

「すみません……ありがとうございます」