Rose of blood
私は眠れなくて、一人でベッドの中でゴロゴロしている。


シエルは今日も遅くまで仕事に追われているのか、まだ戻ってこない。


キングサイズのベッドは無駄に広く寂しさが増すばかりだ。


ここ数日シエルとは会えていない。


朝目覚めるとシエルの温もりだけが残っていることがある。


温もりに触れると会いたくて涙が溢れそうになる。


寝室の扉が開く音がして目を向けた。



『ごめん、起こしてしまったかな?』

「シエルっ!!」



会えると思っていなかったから、嬉しさのあまりベッドから飛び起きて駆け寄った。


私が抱き付くと力強く抱きしめ返してくれるシエル。


更にすり寄る様に頬をくっつけた。






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