Rose of blood
鏡の中の男が私を自分の方へ引き寄せようとする。



「い、やッッ……離して!!」



私の抵抗も虚しく、鏡の中に引きずり込まれてしまった。


周りは真っ暗で私の腕を掴んでいる手だけがぼやけて見える。


突然ネックレスが光り男の手が私から離れ、ネックレスを掴まれた。


そのせいでネックレスがちぎれてしまい、それと同時に私は意識を失った。






*****



『あと少しだったのに……こんなネックレスに邪魔されるとは……まぁいい……こちらの世界に来ていることは間違いない』






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