Rose of blood
『なんだお前はッッ!?』

『お前のような者が会えるお方ではない!!』



部屋の外が騒がしいな。


一体何を揉めているんだ……。



『何事だ』



扉を開け警備に付いている男に声をかけた。



『シエル様、お騒がせして申し訳ございません!!それが……』

「シエルッッ!!」

『シエル様に対して呼び捨てとは!!無礼な!!』



目の前にはもう一人いる警備の男に腕を掴まれ、涙目になっている瑠花が立っていた。



『その手を離せ』

『しかしッッ』

『その手を離せと言ったんだ』






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