Rose of blood
シエルにだけじゃない……ジョシュさんやローズに関わる人たちに本当のことを話して、今まで通り傍にいる勇気がない。



『私ならどんな君でも受け入れられる。心の底から愛しているから』

「やめてッッ!!私は貴方を愛することはない。それだけは断言できる」



記憶の中で見たこの人は優しくて、こんな事を言うような人じゃなかった。



「私は部屋に戻る。貴方もパーティーに戻ったら?」

『……今日のところは話も出来て今の君の状況も確認できた事だし、おとなしく身をひくよ』

「そう……さようなら」

『またね』



すれ違い様に私の耳元で彼氏はそう呟いた。






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