Rose of blood
どうしよう……。


ここにいたらシエルに迷惑がかかっちゃう。



『瑠花ッッ!?』



大好きな声に名前を呼ばれ顔を向けた。



「シエル……っ」



いつも冷静なシエルが慌ててかけよって来てくれた。


シエルの姿を見たら安心してしまって涙が溢れた。



『大丈夫、怖くないよ』



シエルは安心させるように微笑み、たくさんの人がいる中落ち着かせるように抱きしめてくれた。



「忘れ物を取りに行ったら……迷、っちゃって……間違えてここに……あのっ勝手に部屋を出てごめんなさい……」






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