Rose of blood
会場の雰囲気が変わり何かあったのかと思ったら、皆の視線の先には瑠花がいた。


急いで瑠花に駆け寄ると、俺の顔を見るなり涙を溢し始めた。


消えてしまいそうなほど儚い子供のような顔で涙を流している。


俺は周りの目も気にせず瑠花を抱きしめた。


一生懸命理由を説明しながら謝る瑠花。


そんな瑠花が愛しくてしょうがなかった。



『部屋に戻ろう』



首を横にふり嫌という瑠花。



「ありがとう。でも一人で平気だからシエルはまだここにいて」






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