Rose of blood
「あら、もうこんな時間だわ。瑠花様申し訳ありませんが、私そろそろ仕事に戻りませんと」

「こちらこそ長居してしまってごめんなさい。今日はカナリアさんとお話しが出来て良かったです」

「私も瑠花様と久しぶりにお話しができてとても楽しかったですわ」



私は部屋を出るためにラキとドアの方へと向かった。



「カナリアさん」

「何でしょう?」



私が振り返り声をかけたことに不思議そうな顔をするカナリアさん。



「シエルの事……これからも宜しくお願いします」



私は深く頭を下げた。


カナリアさんの反応を見るのが怖くて、見ないようにそのまま部屋を後にした。






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