Rose of blood
『何故そんな勝手な事をしたんですかッッ!!』

『あの娘が望んだことだ』

『俺は瑠花以外の女性と結婚するつもりはない!!』



腕を振りほどかれ今度は父親に胸ぐらを掴まれ壁に叩きつけられた。



「あなたッッ!!」

『あの娘がどれだけ苦しい思いをし、どれだけ辛い決断をしたのかお前には分からんのか!!』

『あなたに瑠花の何が分かるッッ!!』

『少なくとも今のお前よりは分かっている。あの娘はお前と過ごす時間は最初から決まっていたと言っておった』

『瑠花……が……?』






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