Rose of blood
ラキは複雑そうな顔をしている。


無理もないか……。



「私がここにいることは国王様と王妃様とラキだけしか知らない。だから秘密にしてほしいの」

「はい、勿論です」

「なんだか最近は辛いお願いばかりしてしまって……本当にごめんね。凄く感謝してる」

「いいえ!!私はどんなことがあっても瑠花様の味方ですから!!」



ラキの存在は私の真っ黒な心を少し照らしてくれた。


闇にのみ込まれそうだった私の心を引き留めてくれた。






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