Rose of blood
「シエル様、失礼致します」
カナリアが食事を運んできた。
綺麗にテーブルの上に並べられていく。
『必要ないと言っているだろう』
「そうは参りません。大事なお体ですから、食べられないのであれば血をお飲み下さい」
そう言って血の入ったグラスを俺の目の前に置いた。
『……この香り』
「お気付きになられましたか。瑠花様の血でございます」
『どうして……』
「シエル様がどうなってしまうのか、分かっていらっしゃったのではありませんか?国王様に自分の血を取って保管してほしいと仰ったそうです」
カナリアが食事を運んできた。
綺麗にテーブルの上に並べられていく。
『必要ないと言っているだろう』
「そうは参りません。大事なお体ですから、食べられないのであれば血をお飲み下さい」
そう言って血の入ったグラスを俺の目の前に置いた。
『……この香り』
「お気付きになられましたか。瑠花様の血でございます」
『どうして……』
「シエル様がどうなってしまうのか、分かっていらっしゃったのではありませんか?国王様に自分の血を取って保管してほしいと仰ったそうです」