Rose of blood
『ローズの生まれ変わりかもしれないな』



考えることは同じか……。



『俺も同じことを考えていた……』

『憶測だけどね。とりあえず気を付けておいた方がいいかもしれないな』

『あぁ、わざわざ異世界からこの女を呼んだ意図が分からないからな。それにこんなことができるのは並大抵のバンパイアじゃない』



部屋が重たい空気に包まれる。



『その子が目を覚まさないと事情も分からない。目を覚ましたらまた顔をだすから』

『あぁ』



ジョシュが部屋を出ていってからも俺は女の寝顔を見ていた。


目をはなせなかった。


そして座ったまま俺自身もいつの間にか眠りについていた。






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