Rose of blood
『顔色がよくない。血を飲みたくてしょうがないのにどうして我慢するの?』

「今の体のままの方が楽に死ねるもの。シエルがアマンダと結婚したら私は命を絶つ」



いきなり立ち上がったジェイドに腕を掴まれた。


掴むと同時にベッドに投げ飛ばされ、すぐ目の前にはジェイドの顔があった。



『その命、捨てるくらいなら頂戴……ローズ』

「心のないただの人形がほしいの?」

『違う!!私はローズが欲しいんだッッ!!』

「貴方も他の者と同じ……見ているのは私の姿だけ。心など関係ない」






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