Rose of blood
ドレスを引き裂き、私の胸に顔を埋めるジェイド。


ジェイドの手が胸から腰へとどんどん下へおりていく。


手がドレスの中へ入ろうとした時、急に動きが止んだ。


顔を上げたジェイドと目が合った。



『何故……抵抗しないの!?』

「だって、貴方は絶対に私の嫌がることはしないじゃない」



私が微笑みそう言うと、ジェイドは涙を流し背を向けた。



「強そうに見えて実は泣き虫なところ、変わってないのね」



私は体を起こし破れたドレスを結び胸を隠した。





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