Rose of blood
『いつもそうだ!!何も分かってないような顔をしているのに、いつだっていろんな事を見透かしているッッ』

「そんなことない……分からないことのほうが多いわ」



ジェイドは背中を向けたまま話を続ける。



『初めて会った時から愛してた。シエルとの関係を知ってもどんどん惹かれた。でも、本当は途中で気付いていた……私といてもシエルといる時の様な幸せそうな顔はしてくれないだろうって……』

「……うん」

『シエルに敵わないことくらいッッ……とっくの昔に気が付いてる……』






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