Rose of blood
薬をテーブルの上に置いた。



「瑠花様がどうしてこれを?」

「ジェイドが置いていってくれたの。私の体調が悪い理由は血が足りないから……」

「瑠花様は……人間でいらっしゃいますよね!?」

「私は……純血のバンパイアなの」



信じられないという顔をするラキ。


無理もない。


こっちに来た時は人間だったんだもん。



「驚かせてごめんね。名前はローズ。訳あって記憶を封印され異世界にとばされて、瑠花として生きていたの。ここに連れ戻したのはジェイドよ」

「そんな……」






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