Rose of blood
ラキに連れられ再びベッドの中にいる私。


涙が止まらない。


でも何故泣いてるのか分からない。


嬉しいから?


悲しいから?


邪魔だから?


それとも……幸せだから?


自分の感情すら分からない。



「ローズ様」



椅子に座り私の手を握ってくれているラキの顔を見た。



「ローズ様は以前、シエル様とご一緒にならないことが運命だとおっしゃいました。今でもそう思われますか?」

「……今……でも?」

「はい」






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