Rose of blood
私は間違ってたの?


分からない……。



「……分からない……自分の命をたつ覚悟ならできてた……でもッッ、この子を巻き添えにするなんてッッ……きっと私にはできない」



まだ何の反応も示さないお腹を何度も何度もさすった。


答えを教えてくれるような気がしたから。



「シエル様とご一緒になられることが運命なのではありませんか?」



私のせいでたくさんの人たちが死んだ。


私のせいでたくさんの人たちが辛い思いをした。


それなのに……。



「私なんかが愛する人との間に子を授かって、幸せに生きても……いいというの?」






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