Rose of blood
「確かにファントム家が襲われ、民も被害にあいたくさんの者たちが亡くなってしまいました。サルエラ国も滅び、生き残った者はごくわずかです。ですが、本当にサルエラの民の事をお思いであるのなら、シエル様とご一緒になりまたサルエラ国を再建して下さいませ」
「また……サルエラを再建する?」
「はい。今お腹で一生懸命生きてらっしゃるお子様がきっかけを下さったんです。きっとローズ様に生きて欲しいと思われております」
「ッッ……ウッ……ッッ…………」
泣き過ぎて嗚咽も酷くて喋ることができなかった。
感情に任せてこんなに泣いたのはいつぶりだろう。
そんな私をラキはずっと抱きしめてくれていた。
「また……サルエラを再建する?」
「はい。今お腹で一生懸命生きてらっしゃるお子様がきっかけを下さったんです。きっとローズ様に生きて欲しいと思われております」
「ッッ……ウッ……ッッ…………」
泣き過ぎて嗚咽も酷くて喋ることができなかった。
感情に任せてこんなに泣いたのはいつぶりだろう。
そんな私をラキはずっと抱きしめてくれていた。