Rose of blood
『確かにアルファナ卿ならいくらでも確認できるだろう。父とは古い友人でもあったからな』

『だがそれだけの理由で決めつける事など出来ない』

『……あぁ』



ルーシャス王と古い友人関係にあったアルファナ卿。


城に使えている者たちは警戒などしなかっただろう。


アルファナ卿ほどの者なら心を読まれないようにする事も容易いはず。


そんな事よりも……。



『ローズはその時の記憶も全て思い出しているのか?』

『……思い出しているよ。だから君の前から姿を消したんだ』






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