Rose of blood
『ジョシュとローズがお揃いで持っていたネックレス……』

『きっとルーシャス王とローラ王妃は今でもシエルと幸せになって欲しいと思っているんだと思う』



俺はローズがいなくなって嘆いているばかりか、傍にいたのに気付いてもあげられなかった。


ジェイドを責める資格など俺にはない。


俺は立ち上がりジェイドに手を差し出した。



『……すまない』

『謝るのは私の方だ。ローズにどんなに嫌がられようと、シエルには知らせるべきだった……ごめん』



ジェイドは俺の手を掴むとゆっくり立ち上がった。






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