Rose of blood
「ローズ様ッッ!!」



洗面室に行こうとベッドをおりようとしていたら、ラキが慌てて駆け寄ってきた。



「そんなに慌てなくて大丈夫だよ。洗面室に行くだけだから」



ラキはホッとした顔をすると、私の手を取りベッドから降りるのを手伝ってくれた。


心配性なんだから。


洗面室の鏡を見ると信じられない姿になっていて驚いた。



「色が……変わってる」



目と髪の色がシエルと同じ金色になっていた。


シエルよりは少し明るいかもしれない。


元々の色に戻っただけなんだけど、黒目黒髪に慣れていたせいか、かなりの違和感を感じる。






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