Rose of blood
紅茶を飲んでいるとシエルが部屋に入ってきた。



『体調はどうだい?』

「シエルのお陰でとっても好調だよ」



私の頬にキスを落とし隣に腰かけるシエル。


またこんなに傍にシエルを感じられる日が来るなんて、思ってもみなかった。



「ラキは?」

『気を利かせてくれて、二人きりにしてくれたよ』



申し訳ない程ラキにはいつも気を使ってもらってばかりだ。



『ジェイドに色々聞いたよ。それから、ラキからも少し話を聞いた』

「……そう」



優しく手を握ってくれているシエルの顔を見ることができなかった。


私の事……どう思っただろう。



きっと弱くて勝手な女だと思ったよね……。






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