Rose of blood
目を見開き素直に驚きを露にするジョシュ。



『本気か!?』

『本気だ』

『慎重に事を運ばなければ、下手したらアルファナ卿と争うことになるぞ』



アルファナ卿は確かに頭がきれる。


敵に回すと少々厄介だとも思う。


だがちんたらしている時間はない。



『今から両者で話をしている暇などない。それに話をしたところで折り合いなどつかないだろう。こちらの事情を知らないんだからな』

『ローズはこの件に関して何か言っているのか?』

『この件に関してではないが、色々と真実を知る為には自分の存在を公表するべきだと言っている』



ジョシュは目頭に指をあて渋い顔をした。






< 324 / 534 >

この作品をシェア

pagetop