Rose of blood
「本当に……いいの?」

『もう二度とローズを離したくない』



久しぶりに交わすシエルとのキス。


触れるだけの挨拶のようなキスだけど、とても安心した。



『顔が真っ赤だ』

「もうっ!!言わないでよ!!」

『アハハッッごめん。可愛くてつい』

「もう……っ」



チラッと時計に目をやると、シエルがここに来て一時間半が経とうとしていた。



「お仕事いいの?」

『あぁ、そろそろ戻らないとな。ローズといると時間があっという間に過ぎてしまう』

「私もだよっ」

『また来るよ』



シエルは優しい顔をして私のお腹に触れると、唇にキスを落とし部屋を出て行った。






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