Rose of blood
「まぁ!!ローズ様とってもお綺麗です!!」

「あ、ありがとうっ」



大袈裟なほどラキが褒めてくれるものだから、なんだか少し恥ずかしかった。



「後は髪の毛を結うだけですね」

「うん。お願い」



ドレッサーの前に座り、気合いを入れる様に自分を見詰めた。


シエルは部屋で待っていてと言っていたけど、そんなの無理。


シエルにだけ辛い役回りをさせたくない。


立場が悪くなるような事はさせたくない。


シエルが私の事を守ろうとしてくれるように、私だってシエルを守りたい。






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