Rose of blood
『混血に噛まれたらね。純血は自分でコントロールできるから噛んだ者の意思次第』

「……シエルもジョシュさんも誰かの血を吸ってるって事ですよね?」

『そうだね』



何の躊躇いもなく答えるジョシュさんを見て、私とは本当に違うんだと思った。



『この世界の話はまた追々すればいい。俺は瑠花がどうやってこの世界へ来たのかが知りたい』



急に話に割って入ってきたシエルの言葉に頷いているジョシュさん。



「鏡に……真っ黒いフードを被った知らない男の人が映ったの」

『鏡に?』



私は頷いた。






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