Rose of blood
ジェイドと共に俺の前へやってきたローズ。


近くで見れば見るほどなんとも言えない美しさだなと思った。


ローズは申し訳なさそうな笑みを見せた。



「勝手に来ちゃってごめんね。ジェイドに無理矢理お願いしたの」

『おとなしくは待っててくれないだろうなと思っていたよ』



俺は立ち上がりジェイドにエスコート役を代わってもらった。


ローズを父と母の元へ連れて行く為に。


迷いはない。



『父上、母上、俺はローズと結婚しこの国の未来を担っていきます。よって、今すぐアマンダとの婚約を解消させて頂きます。もちろん挙式も中止致します』






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