Rose of blood
アルファナ卿は利口だ。


今この場では攻撃はしてこないだろう。


目に見える攻撃よりも裏で手をひく方が得意なようだからな。



「アルファナさんそしてアマンダ、私のせいで嫌な想いをさせてしまってごめんなさい。ですが、私は一歩も引けません。願わくば、どうかその寛大なお心でご理解しては頂けないでしょうか」

『本物かどうかも分からないのに我々が理解など、身をひくなど出来るわけがなかろうッッッ!!』



このタヌキめ。


目の前にいるローズが本物であるかないか一番よく分かっているくせに。






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