Rose of blood
『何故、あの時本当の事を話さなかった?ローズだと分かれば、私はシエルと一緒にいる事に対して何も言わなかった』
『あの時?』
ランスおじ様が言うあの時とはシエルの部屋に訪ねて来た時の事だろう。
シエルには何も話していないままだ。
「以前瑠花としてシエルの部屋にいた時、ランスおじ様が訪ねて来て下さったの」
『父上が!?』
「あの時は私は自分は存在してはいけないと思っていました。私の血のせいで国が滅び、大切な者たちを失った……。ですから、シエルがアマンダと結婚したら命を絶つつもりでした」
『あの時?』
ランスおじ様が言うあの時とはシエルの部屋に訪ねて来た時の事だろう。
シエルには何も話していないままだ。
「以前瑠花としてシエルの部屋にいた時、ランスおじ様が訪ねて来て下さったの」
『父上が!?』
「あの時は私は自分は存在してはいけないと思っていました。私の血のせいで国が滅び、大切な者たちを失った……。ですから、シエルがアマンダと結婚したら命を絶つつもりでした」