Rose of blood
どうしてこんなに可愛いんだろう。



『さぁ、おいで』



ローズを足の間に座らせお腹に腕を回し、後ろからそっと抱きしめた。



『ごめん。半分本当で半分嘘だ』

「その半分は……アルファナさんの事でしょ?」

『あぁ、正解』



心配事はアルファナ卿の事だけじゃない。


こんな時にこんな心配をするなんて不謹慎かもしれない。


だが愛する者がいる者にとっては永遠の悩みであり、心配な事かもしれない。


ローズはその辺りはどう思っているんだろうとたまに考えてしまう。






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