Rose of blood
今ではローズはある程度城の中を自由に動き回っている。


勿論どこに行くにも必ず護衛つきで。


使用人たちはローズが通ると振り返り、うっとりした表情を浮かべる。


それは男女関係なく。


騎士団にはこれからお世話になるから挨拶に行きたいと言われ、連れて行った事があった。


見事に騎士団たちの顔は緩みきっていた。


あのお堅い団長のエルグラムさえもどこか照れているような表情を浮かべていた。


そんな男どもの態度に気付かないくらい鈍感なローズ。


ある意味心配で目が離せない。






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