Rose of blood
クスクス笑ってるラキ。


何が流行ってるんだろう。



「薔薇ですよ」

「えっ……?」

「皆ローズ様に憧れているんです。女性は薔薇のアクセサリーを身に付け、男性は薔薇の贈り物をするんです」



何それ……全然知らなかった。


どうしよう……顔がどんどん緩んでいく。



「……嬉しいっ」

「このお城でもローズ様の存在はとても大きく、影響力も凄いんですよ。ですからご心配なさらずともすぐに皆とも馴染めますよ」

「うん、ありがとう」



とりあえず敬遠されてないみたいで良かった。


早くみんなとも仲良くなりたい。


早く違和感のない存在になりたい。


そして認めてもらいたい。






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