Rose of blood
一人でお昼ご飯を食べているとドアをノックする音がした。


シエルに相手が誰か分かるまで喋るなって言われてるから、私からは声をかけない。



『シエルだ』



シエル!?


こんな時間に戻って来るなんて珍しい……。



「どうぞ」



返事をするとシエルがドアを開け入ってきた。


その後ろには知らない女の子が立っている。



『瑠花、今後お前の身の回りの世話をする使用人だ』



女の子は深く頭を下げ丁寧な口調で喋り始めた。



「ラキと申します。これから瑠花様の身の回りのお世話をさせて頂きますので、何でもお申し付け下さいませ」






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