Rose of blood
部屋に電気は無く、明かりは小窓から射し込んでいる微かな光だけ。


予想以上に血の匂いが濃い。


むせそうになるのを我慢し、部屋の中に足を踏み入れた。


視界が悪くて目を細め探り探り歩いていると、衝撃的な光景が目に入ってきた。


何、これ…………。


たとえ夢であったとしてもこんな光景は見たくない。


目の前には手に手錠をかけられ足には足枷を付けられている女の子が、力無く床に座りこんでいた。







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