Rose of blood
「この子の手錠と足枷を外して普通の部屋を与えて欲しい」
『俺がお前に従う理由はない』
「そうね……だったら貴方の身の回りのお世話をする。この屋敷の中では貴方に従う。だから、この子の体に自由とぐっすり眠れるお部屋を与えてほしい」
『……いいだろう』
「ありがとう」
私は女の子の方へ向き直り、彼女の涙を指で拭った。
落ち着きは取り戻したが、また虚ろな目をしている。
「私を恨むことが生きる糧になるのなら、早く元気になって私を憎み、恨みなさい」
「…………」
『行くぞ』
「えぇ」
私は男の後に続き女の子のいる部屋を後にした。
『俺がお前に従う理由はない』
「そうね……だったら貴方の身の回りのお世話をする。この屋敷の中では貴方に従う。だから、この子の体に自由とぐっすり眠れるお部屋を与えてほしい」
『……いいだろう』
「ありがとう」
私は女の子の方へ向き直り、彼女の涙を指で拭った。
落ち着きは取り戻したが、また虚ろな目をしている。
「私を恨むことが生きる糧になるのなら、早く元気になって私を憎み、恨みなさい」
「…………」
『行くぞ』
「えぇ」
私は男の後に続き女の子のいる部屋を後にした。