Rose of blood
『あまり屋敷の中を出歩くな。目障りだ』



確かこの声……レイドって呼ばれてた人だよね。


あの男とは違って感情は持ち合わせているらしい。



「あの人から許可はもらってるから、貴方にとやかく言われる筋合いはないわ」

『何だと』

「彼には従うと言ったけど貴方に従う義理はないと言ったの。文句がおありなら彼に言ってちょうだい」



殺意剥き出しで私を睨み付けるレイド。



『…………チッッ』



レイドは舌打ちをすると取り巻きを連れて何処かへ行ってしまった。






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