Rose of blood
「あの、私は何をすれば宜しいでしょうか?」

「私この部屋から出られないので、話し相手になってもらえると嬉しいです」

「話し相手……ですか?」



ぽかんとした顔で聞き返すラキを見て思わず笑ってしまう。



「はい」

「かしこまりました。それと瑠花様、私のような使用人に敬語などお使いにならないで下さい」

「じゃぁラキも敬語をやめてくれる?」

「それはなりません!!
それにシエル様や女官長にも怒られてしまいますので……」



ラキが本当に困った顔をするから無理にはお願いできなかった。






< 43 / 534 >

この作品をシェア

pagetop