Rose of blood
訳が分からないという顔をしていると、笑いを堪えて話をしてくれた。
『キングの名前を知ってんのは俺とお前さんだけだ』
「えッッ!?」
『だから俺と話してる時以外はあいつの名前は出さんようにな』
「……分かりました」
みんなも知らないのに何で私なんかに教えてくれたんだろう。
考える事がたくさんあって、どれも分からない事だらけで頭の中が余計混乱する。
「ジオラさんはカインと親しい間柄なんですか?」
『あぁ、捨てられてたあいつを拾って名前を付けたのは俺だ。まだ子供だったがその時からあいつは今みたいだった』
「今みたい?」
『あぁそうだ。感情を表に出さないのか、持っていないのかって感じだったな』
カインは捨てられてたんだ……。
感情をなくしてしまった原因を知っているのは本人だけ、か……。
『キングの名前を知ってんのは俺とお前さんだけだ』
「えッッ!?」
『だから俺と話してる時以外はあいつの名前は出さんようにな』
「……分かりました」
みんなも知らないのに何で私なんかに教えてくれたんだろう。
考える事がたくさんあって、どれも分からない事だらけで頭の中が余計混乱する。
「ジオラさんはカインと親しい間柄なんですか?」
『あぁ、捨てられてたあいつを拾って名前を付けたのは俺だ。まだ子供だったがその時からあいつは今みたいだった』
「今みたい?」
『あぁそうだ。感情を表に出さないのか、持っていないのかって感じだったな』
カインは捨てられてたんだ……。
感情をなくしてしまった原因を知っているのは本人だけ、か……。