Rose of blood
*****



俺は何故あの女に名前を教えてしまったんだろう。


あの後一人になり考えたが未だに理由が分からない。


ドアがノックされ返事をした。



『入れ』

『失礼します』



ドアが開き、レイドが部屋に入ってきた。


レイドはドアを閉め、ドアの前で背筋を伸ばし後ろで腕を組み立っている。


何故かその場所がこいつの定位置になっている。



『何だ』

『シエル・エメラルディアがここを探ろうとしております。奴の事です、ここを見付けるのにそう時間はかからないでしょう』






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