Rose of blood
「元々あなたの瞳には薄っすらと金色が混ざっていた。私の血を飲むことで濃くなったのかもしれない」

「信じられない……力の強い純血の姫の血がここまで凄いなんて」



私もアイシャの瞳の変化に気が付いた時は驚いた。


今までは話でしか自分の血の力については知らなかった。


シエルも私の血を飲んでいるけど、元々純血として最高の力を持っているせいか、目に見える変化は無かった。



「アマンダは知っているの?自分の父親が今まで何をしてきたのか」

「……いいえ。アマンダ姉様は何も知らない。できればこんな残酷な現実を突きつけたくない……でも、もう厳しいかもしれない」

「何故そう思うの?」

「あなたがここにいるという事は、シエル様も父のことを感付いてると思うから。シエル様はとても聡明な方だと聞いている。こんな事態を黙って見ているはずがない」







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