Rose of blood
初めて話をした日から、私たちは友達のように接するようになった。


アイシャも私のことをローズと呼んでくれるようになった。


初めて呼ぶときは躊躇していたが、今ではすっかり慣れてくれたようだ。


こんなところで友達が出来るとは思っていなかったから、本当に嬉しかった。


アイシャと過ごしていると異世界で瑠花として生活していた時の事を思い出す。



「ぼぉーっとしてどうしたの?」

「あっごめん……異世界にいた時の事を思い出してたの」

「異世界?」

「私１６年間異世界で人間として生きていたの」



驚くアイシャに異世界での話をたくさんした。


アイシャは笑顔で時折切なそうな顔をして話を聞いてくれた。


アイシャはどことなく雰囲気がセリアルに似ているような気がした。


二人が恋人同士になったらとても可愛らしいカップルだと思う。







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