Rose of blood
「ご家族以外の者と接する事にはじめは戸惑うかもしれないし、周囲の目が気になってしょうがないかもしれない。でも私はアイシャをウェルヴィアへ迎えたい」

「でも……」

「変な気は遣わないでほしいの。それに、誰もアイシャを責めたりしないわ。もしもあなたの事を悪く言う者がいたら、私が懲らしめてやるんだから!!」

「あははっ!!ローズ、ありがとう」



笑ながらお礼を言ってくれるアイシャの目からは、同時に涙が零れ落ちた。


私はその涙を人指し指で優しく拭い、私たちは共に笑い合った。







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