Rose of blood
自分の分のハーブティーを注ぎ私の前の椅子に腰をおろす。


未だに一緒に食事はしてくれないけど、こうやってお茶はしてくれるようになった。



「私は母と妹の3人家族です。みんな混血のバンパイアです。父は……殺されました」



……殺された?



「……ごめん……ラキ。知らなかったとはいえ、そんな辛い過去を話させちゃうなんて……」

「お気になさらないで下さい。もう100年も前の話しですから、悲しいとか辛いという感情はないんです」



ラキは微笑みハーブティーを口にした。






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